地球環境を守るために 酸性雨対策調査:30年の軌跡
1970年代後半、ヨーロッパや北米を中心に酸性雨による森林被害や湖沼の酸性化が深刻な問題となりました。 酸性雨は、石炭火力発電所などから排出される硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中で化学変化を起こし、雨や雪に溶け込んで酸性度が高くなったものです。 その影響は広範囲に及び、生態系への影響だけでなく、建造物や文化財への被害も懸念されました。
日本では、1983年から酸性雨に関する調査が本格的に開始されました。 当時、ヨーロッパほどの被害は確認されていませんでしたが、経済成長に伴い排出ガス量の増加が予想されたこと、国土が狭く酸性雨の影響を受けやすいことなどから、未然に防ぐための対策が急務と考えられたのです。
