環境教育

地球環境を守るために

未来への責任:中央環境審議会環境教育答申を読み解く

地球温暖化をはじめとする環境問題は、もはや地球全体の存続に関わる喫緊の課題として、私たち人類に重くのしかかっています。温暖化の影響は、気候変動による異常気象の頻発、海面上昇、生態系の破壊など、地球規模で顕在化しており、私たちの生活にも大きな影を落としています。さらに、プラスチックごみによる海洋汚染、森林伐採や生物多様性の損失など、問題は複雑化し、相互に関連し合いながら深刻化しています。このような状況下、次世代を担う子供たちには、環境問題に対する深い理解と、持続可能な社会を創造していくための行動力が求められています。
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環境教育指導資料: 未来への羅針盤

環境教育指導資料とは、子どもたちが環境問題について学び、自ら考え、行動できるようになるための手助けをするためのものです。地球温暖化や生物多様性の減少など、私たち人類が直面する様々な環境問題を理解し、持続可能な社会の実現に向けて主体的に行動できる人材を育成することを目的としています。 具体的な内容としては、環境問題に関する基礎知識、体験学習や観察、実験などの活動例、教材、指導案などが掲載されています。対象年齢や学習テーマに合わせて、様々な資料が開発・提供されています。 環境教育指導資料は、学校教育はもちろんのこと、地域での環境学習や企業の環境研修など、幅広い場面で活用されています。
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自然を守る!サブレンジャーという選択

日本の国立公園の魅力を伝え、その自然を守るために活躍しているのがサブレンジャーです。パークレンジャーと協力し、登山道の整備や利用者の安全確保、動植物の調査など幅広い業務を行います。自然に直接関わりたい、自分のスキルを活かしたいという方に最適な職業と言えるでしょう。
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1976年の環境教育専門家会議:未来への遺産

1972年、ストックホルムで開催された国連人間環境会議は、環境問題に対する国際的な意識を大きく高めました。この会議で採択された「人間環境宣言」は、環境保全の重要性を世界に訴えかけ、各国が協力して取り組むべき喫緊の課題として位置づけました。続く1975年、ベオグラード会議では、環境問題解決のための具体的な行動計画が議論され、その中で環境教育の重要性が強く認識されました。ベオグラード会議での議論を踏まえ、環境問題に対する意識を高め、行動を起こせる人材を育成するため、1976年に「環境教育専門家会議」が開催されることとなりました。
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森林インストラクター:森と人をつなぐ架け橋

森林インストラクターとは、豊かな自然体験を提供し、森と人をつなぐ役割を担う専門家です。彼らは深い森の知識や自然体験活動のノウハウを持ち、一般の人々に森の魅力を分かりやすく伝えます。具体的には、自然観察会や森林浴ツアーのガイド、木工クラフト体験の指導、森林環境教育など、活動内容は多岐に渡ります。 森林インストラクターの目的は、自然の大切さを伝え、人々の自然への理解を深めることです。五感を研ぎ澄まし、森の息吹を感じることで、私たちは自然とのつながりを再認識し、環境問題への意識を高めることができます。森林インストラクターは、そのための橋渡し役として、重要な役割を担っているのです。
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自然解説のプロが語る地球の未来

自然解説インストラクターとは、その名の通り、自然の魅力を分かりやすく解説するスペシャリストです。彼ら彼女らは、豊富な知識と経験、そして自然への深い愛情を持って、私たちをワクワクする自然体験へと導いてくれます。具体的には、野生動物の生態や植物の生態系、地形や地質の成り立ち、星空観察など、自然に関する幅広い分野をカバーしています。彼ら彼女らの解説を聞けば、何気なく見ていた景色も全く違って見えてくることでしょう。
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環境情報が集結!EICネットを使いこなそう

環境問題に関心が高まる中、信頼できる情報を効率的に入手することはますます重要になっています。膨大な情報の中から本当に必要な情報を見つけ出すのは容易ではありません。 そこで役に立つのが、環境省が運営する「EICネット」です。EICネットは、Environment Information Centerの略称の通り、まさに環境情報の宝庫といえるでしょう。 EICネットは、環境に関する様々な情報を網羅しており、誰でも無料でアクセスすることができます。環境に関する法律や政策、企業の環境活動、最新の研究成果、環境イベント情報など、その内容は多岐に渡ります。環境問題について調べ物をしたい時や、地球環境問題について学びたい時など、EICネットはきっとあなたの役に立つはずです。
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未来を育む!こどもエコクラブの活動紹介

こどもエコクラブは、幼児(ようじ)から高校生までなら誰でも参加できる、環境活動のクラブです。「地球にやさしいことをしたい!」「自分たちの地域(ちいき)をもっと良くしたい!」そんな子どもたちの思いを応援します。 身近な自然を観察したり、リサイクル活動に取り組んだり、地域のお祭りで環境問題について発表したりと、活動内容はさまざまです。子どもたちの自由な発想と行動力で、環境問題について楽しく学び、未来へ向けての第一歩を踏み出しましょう!
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身近な自然とエネルギー、生活科で学ぶSDGs

- 生活科と環境教育低学年からの学び 小学校低学年では、子どもたちは生活科を通して、身の周りの自然や生活と触れ合いながら多くのことを学びます。 自然の大切さ、命の尊さ、食べ物の恵み、そして人との関わりなど、生活科で経験する様々なことは、まさにSDGsの理念と重なる部分が多いと言えるでしょう。 例えば、公園の探検を通して、四季折々の植物や生き物の変化に気づいたり、地域の人々との交流を通して、自分たちの生活が周りの環境とどのように繋がっているのかを学んだりします。また、スーパーマーケットで見かける野菜が、どのようにして自分たちの食卓に届くのかを調べることで、食料生産に関わる人々の努力や、食料を無駄にしないことの大切さを実感するきっかけにもなります。 これらの経験を通して、子どもたちは自然や社会の一員としての自覚を育み、持 続可能な社会 を作るために自分ができることを考えるようになるのです。生活科での学びは、まさにSDGsの目標達成に向けた第一歩と言えるでしょう。
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未来を育む!環境教育推進モデル市町村の取り組み

近年、地球温暖化や生物多様性の損失など、地球環境問題は深刻化の一途をたどっています。この深刻な状況を打破するためには、環境問題に対する意識を持ち、自ら行動を起こせる人を育てる「環境教育」が重要です。 そこで、環境省では、先進的な環境教育に取り組む市町村や地域を「環境教育推進モデル市町村」として選定し、その活動の支援を行っています。これは、地域全体で環境教育を推進し、持続可能な社会の実現を目指すための取り組みです。
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自然体験で未来を拓く!CONEリーダーになろう

自然体験活動は、自然を舞台に、五感をフル活用して活動すること。自然の力強さや美しさを体感することで、子どもの感性や創造力を育むとともに、心身の成長を促します。 一方、CONEリーダーとは、自然体験活動を通して子どもたちの成長をサポートする指導者のこと。安全に配慮しながら、自然の中で子どもたちが自ら考え、行動できるように導きます。
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持続可能な未来へ:トビリシ勧告の impact

1977年、旧ソ連(現ジョージア)のトビリシで開催されたユネスコとUNEP共催の政府間会議において「環境教育に関するトビリシ勧告」が採択されました。これは、環境問題に対する認識を高め、持続可能な社会の実現に向けて、人々の行動を促す環境教育の必要性を国際的に提唱した初めての宣言です。 トビリシ勧告は、環境教育の目的、目標、対象、原則、ガイドライン、国際協力など、多岐にわたる内容を網羅しており、その後の環境教育の発展に多大な影響を与えてきました。特に、「環境問題の解決には、知識や理解を深めるだけでなく、課題解決に向けて行動できる人材の育成が重要である」という視点は、現代の環境教育においても重要な理念として受け継がれています。
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OBIS: 五感で学ぶ地球環境とエネルギー

OBIS(オービス)は、Ocean Based Instruction and Sciencesの略称で、アメリカ・カリフォルニア州発の体験型海洋教育プログラムです。従来の座学中心の環境教育とは異なり、海を舞台に五感をフル活用した体験を通して、子どもたちの環境問題への意識を高め、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こせる人材を育成することを目的としています。 OBISプログラムの特徴は、子どもたちが実際に海へ出て、海洋生物や海洋環境を直接観察したり、体験したりする中で、地球環境とエネルギーの密接な関係について深く学ぶことができる点です。例えば、海藻やプランクトンを観察することで、海洋生態系の仕組みや重要性を理解したり、波や風の力を利用した再生可能エネルギーについて学んだりすることができます。 OBISは、カリフォルニア州の教育機関と連携し、既に多くの学校で導入されています。日本でも、近年その画期的な教育手法が注目を集めており、各地でOBISプログラムを導入する動きが広がっています。
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自然保護教育:地球のための学び

自然保護教育とは、自然や環境問題について理解を深め、自然を守るために自ら行動できる人を育む教育です。単に知識を詰め込むのではなく、五感を通して自然を体験し、感動や発見を通して自然への愛着を育むことを大切にします。そして、環境問題が私たちの生活とどのように関わっているかを考え、持続可能な社会を作るために自分たちに何ができるのかを主体的に考える力を養うことを目標としています。
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総合的な学習の時間で育む、未来への持続可能な力

地球温暖化、海洋プラスチック問題、森林破壊など、私たちを取り巻く地球環境問題は、深刻さを増すばかりです。温暖化の影響は、極端な気象現象の増加や海面上昇など、私たちの生活にも、すでに影響を与え始めています。そして、このまま対策を怠れば、未来はさらに深刻な事態に陥る可能性も示唆されています。例えば、このまま地球温暖化が進めば、2100年には世界の平均気温が最大で4.8℃上昇するという予測もあります。また、海面上昇によって多くの島国が水没の危機にさらされたり、気候変動によって農作物の収穫量が減少し、食糧不足に陥る可能性も懸念されています。これらの問題は、決して他人事ではありません。未来を生きる私たちにとって、地球環境問題について深く理解し、主体的に解決策を考えていくことが必要不可欠と言えるでしょう。
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地球を守るための学び:トビリシ宣言とは?

- 1. トビリシ宣言環境教育の原点 1977年、旧ソ連(現ジョージア)のトビリシで開催された「国際環境教育会議」で採択された「トビリシ宣言」。これは、環境問題に対する人々の意識を高め、行動を促す「環境教育」の重要性を世界に示した歴史的な宣言です。環境問題が深刻化する中で、未来を担う世代への教育が不可欠であるとの認識から、この宣言は生まれました。 トビリシ宣言は、環境教育の目的を「環境問題に対して、認識、知識、態度、技能、参加意欲を身につけ、責任ある行動をとれる人間を育成すること」と定義しています。つまり、環境問題について知るだけでなく、自ら考え、行動できる力を育むことが重要だと訴えているのです。これは、現代社会においても、持続可能な社会を実現するために、私たち一人ひとりが求められる姿勢と言えるでしょう。
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未来の環境を担う!子どもパークレンジャー体験記

「子どもパークレンジャー」って聞いたことある?国立公園などで自然観察や調査活動を行う、いわば“子ども版パークレンジャー”のことなんだ。活動内容は、場所や季節によって様々!たとえば、森の中を歩いて植物や昆虫を観察したり、川の生き物を調査したり。国立公園の自然を守るため、パークレンジャーの指導のもと、環境保全活動を行うこともあるよ。普段は入れない場所に入れる特別感や、自然を肌で感じられるワクワクが魅力なんだ!
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未来を担う人材育成: 環境・エネルギー分野の認定事業とは

地球温暖化に代表される環境問題、そして資源の枯渇が危惧されるエネルギー問題は、私たち人類にとって喫緊の課題です。気候変動の影響は世界各地で顕在化しており、異常気象の発生や海面上昇による被害リスクが高まっています。また、従来型のエネルギー源への依存は、地球環境への負荷を高めるだけでなく、エネルギー安全保障の観点からもリスクを抱えています。 これらの問題を解決し、持続可能な社会を実現するためには、環境・エネルギー分野におけるイノベーションが不可欠です。そして、そのためには、高度な専門知識と問題解決能力を持つ人材の育成が急務となっています。
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自然と対話するインタープリター:地球の未来を紡ぐ

「インタープリター」と聞いて、何を思い浮かべますか? 多くの人は、異なる言語を話す人々の間に入って、言葉を置き換える「通訳者」を想像するかもしれません。 自然の中のインタープリターも、ある意味では同じです。 ただし、そこでのコミュニケーションは言葉ではなく、五感と感性を駆使したものとなります。 自然インタープリターは、訪れた人々に自然の素晴らしさ、面白さ、大切さを伝え、自然と繋がる体験を提供する役割を担います。雄大な景色、可憐な植物、愛らしい動物たちの声に耳を傾け、その背景にある物語を紐解き、人々の心に自然への感動と共感を育んでいきます。そして、自然と人間がより良い関係を築くための一助となることを目指しています。
地球環境を守るために

地球を守る学び:国際環境教育プログラムとは

地球温暖化、生物多様性の減少、海洋プラスチック問題など、地球規模の環境問題は深刻化の一途を辿っています。これらの問題は、一国だけで解決できるものではなく、国際社会全体で協力し、持続可能な社会を実現するための取り組みが急務となっています。このような背景から、次世代を担う若者たちに環境問題への意識を高め、問題解決能力を育成することを目的とした「国際環境教育プログラム」が誕生しました。
省エネルギーのために

エコでお得?フィフティフィフティのススメ

「フィフティフィフティ」って、聞いたことはあるけど、実際何のこと?そう思っている方もいるかもしれません。 フィフティフィフティとは、簡単に言うと「半分こ」のこと。飲食店で料理をシェアしたり、旅行の費用を割り勘にしたりする際に使われますよね。 実はこのフィフティフィフティ、最近では、モノの貸し借りやスキル交換など、幅広い分野で使われ始めているんです。 ものを所有するのではなく、必要な時に必要なだけ使う。 そんな新しいライフスタイルを象徴するキーワード、それが「フィフティフィフティ」と言えるでしょう。
地球環境を守るために

地球とエネルギーの未来を考える:STS教育の重要性

STS教育とは、Science, Technology, Societyの頭文字を取ったもので、科学技術と社会の相互作用を学ぶ教育のことです。従来の科学教育が科学技術の知識やスキルを習得することに重点を置いていたのに対し、STS教育は、科学技術が社会にどのような影響を与え、社会はどのように科学技術に影響を与えているのか、という双方向的な視点を持つことが重要だと考えます。 特に近年、地球温暖化や資源枯渇といった地球環境問題は、科学技術の進歩と密接に関係しており、STS教育の必要性がますます高まっています。STS教育を通して、私たちは地球環境問題を科学技術の側面だけでなく、経済、政治、倫理など、様々な角度から総合的に捉え、問題解決に貢献できるようになります。
地球温暖化について

地球温暖化防止の英雄たち:大臣表彰受賞者に学ぶ

地球温暖化は、私たちの未来を大きく左右する深刻な問題です。その解決には、政府、企業、そして私たち一人ひとりの意識と行動が不可欠です。日本では、地球温暖化対策を推進するため、様々な取り組みが行われていますが、その中でも特に顕著な功績を挙げた個人や団体を表彰する制度があります。それが、「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」です。 この表彰は、地球温暖化防止に貢献する優れた活動 を行っている個人や団体を称えるとともに、広く国民にその活動を知ってもらうことで、更なる地球温暖化対策の普及啓発を図ることを目的としています。 受賞者の活動は多岐にわたり、省エネルギー技術の開発や普及、森林保全活動、環境教育など、様々な分野で地球温暖化防止に貢献されています。彼らの功績を称えるとともに、その取り組みから学び、私たち一人ひとりができることを考えていきましょう。
SDGsと暮らし

田んぼの学校:未来を育む自然体験

「田んぼの学校」は、子どもたちが自然の中で遊びながら学ぶことができる体験型学習プログラムです。日本の原風景ともいえる田んぼを舞台に、稲作体験を通して自然の恵み、食の大切さ、環境問題などを学びます。 田植えや稲刈りといった農作業体験だけでなく、生き物観察や泥んこ遊びなど、子どもたちが五感をフル活用して楽しめるプログラムが盛りだくさん。都会では味わえない貴重な体験を通して、豊かな感性や創造性を育みます。 「田んぼの学校」は、単なる自然体験学習ではありません。遊びと学びを融合させることで、子どもたちの自主性や協調性を育み、自然と共存する心を育むことを目指しています。自然の大切さを体感できる「田んぼの学校」は、未来を担う子どもたちにとってかけがえのない学びの場となるでしょう。