地球環境を守るために 医療廃棄物処理ガイドライン(1989)の概要とその後
1980年代後半、日本では経済成長が続き、それに伴い、医療機関においても医療技術が進歩し、廃棄物の量も増加の一途をたどっていました。特に、注射針やメスといった鋭利な医療廃棄物による、医療従事者への感染症リスクや、廃棄物処理業者への健康被害が社会問題としてクローズアップされるようになりました。
さらに、病院から排出される廃棄物に混入した胎児の遺体が発見されるという痛ましい事件が発生し、医療廃棄物の適正処理に対する国民の意識はますます高まりました。
このような背景から、厚生省(当時)は医療廃棄物の安全かつ適正な処理を徹底するため、1989年に「医療廃棄物処理ガイドライン」を策定しました。これは、医療機関における廃棄物処理の基準を明確化し、関係者への周知徹底を図ることを目的としていました。
