2030年目標！生物多様性を守る「30by30」とは？

2030年目標！生物多様性を守る「30by30」とは？

「30by30」ってどんな目標？

「30by30」とは、2030年までに陸と海の30％以上を保全・保護しようという目標のことです。生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せるために、世界中で取り組みが進められています。

近年、地球温暖化や環境汚染などにより、多くの生物種が絶滅の危機に瀕しています。 このような状況を改善するために、「30by30」は重要な役割を担っています。

生物多様性の危機と私たちの生活への影響

豊かな生物多様性は、地球上のあらゆる生命にとって、欠かせないものです。しかし近年、人間活動の影響で多くの種が絶滅の危機に瀕しており、私たち人間の生活にも大きな影響が及んでいます。

生物多様性は、食料や水、医薬品、気候変動の緩和など、様々な恩恵を私たちにもたらしています。例えば、世界の食料の約3分の1は昆虫による受粉に依存しており、その経済効果は世界で年間最大約60兆円にも上ると言われています。また、森林は二酸化炭素を吸収し、気候変動を緩和する役割も担っています。

しかし、森林破壊や乱獲、環境汚染、気候変動などにより、生物多様性はかつてないスピードで失われています。このままでは、生態系のバランスが崩れ、食料生産や水資源の確保、気候変動への対応にも深刻な影響が出ることが懸念されています。私たちの生活を守るためにも、生物多様性の損失を食い止め、回復させていく必要があります。

世界と日本の現状

生物多様性の損失は、地球規模で深刻な問題となっています。 人間活動による自然破壊、気候変動の影響などにより、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。 このような状況を改善するため、世界では2030年までに陸と海の30％以上を保全する目標「30by30」が掲げられました。

世界では、すでに多くの国が積極的に30by30に取り組んでいます。 国立公園や自然保護区の指定、先住民の伝統的な知識を生かした保全活動など、さまざまな取り組みが進められています。 一方、日本では、まだ30by30の目標達成には至っていません。 国立公園などの保護地域は国土の約20％にとどまっており、今後さらなる取り組みが必要とされています。

「30by30」達成のための取り組み

「30by30」目標の達成には、国、地方自治体、企業、そして私たち一人ひとりの取り組みが欠かせません。

まず、国レベルでは、国立公園などの保護地域の拡充や、生物多様性に配慮した土地利用計画の策定などが挙げられます。具体的には、海洋保護区の拡大や、森林の持続可能な管理、里地里山の保全などが推進されています。

地方自治体では、地域独自の生物多様性保全計画を策定し、地域住民や企業と連携した取り組みを進めています。例えば、生物多様性ホットスポットの保全活動や、外来種の駆除、自然再生事業などが行われています。

企業も、生物多様性に配慮した事業活動が求められています。例えば、サプライチェーン全体で環境負荷を低減する取り組みや、生物多様性の保全に貢献する製品やサービスの開発などが挙げられます。

そして、私たち一人ひとりも、日常生活の中でできることがたくさんあります。例えば、環境に配慮した商品を選ぶ、省エネルギーを心掛ける、地域の自然保護活動に参加するなど、小さな行動の積み重ねが重要です。

「30by30」目標の達成は、地球全体の未来にとって非常に重要な課題です。それぞれの立場でできることを考え、積極的に行動していくことが求められています。

私たちにできること

生物多様性の損失は、地球規模で進む深刻な問題です。この問題に対し、2030年までに陸と海の30％以上を保全・保護しようという目標「30by30」が国際的に掲げられています。

私たち一人ひとりの行動が、この目標達成に繋がっています。では、具体的にどのようなことができるのでしょうか？

まずは、生物多様性について学び、その重要性を理解することです。身の周りの自然を観察したり、関連書籍を読んだり、イベントに参加したりするなど、様々な方法があります。

そして、日常生活の中で、生物多様性に配慮した選択を心がけましょう。例えば、環境に配慮した商品を選ぶ、省エネルギーを意識する、地元の食材を消費するなど、小さな行動が大きな変化を生み出します。

さらに、地域活動やボランティアに参加することも有効です。地域の自然を守る活動に参加したり、環境保全団体を支援したりすることで、より積極的に貢献できます。

「30by30」は、地球全体の未来を守るための目標です。私たち一人ひとりができることから始め、生物多様性の保全に取り組んでいきましょう。