未来への一歩!あいち・なごや宣言とESD

地球環境を知りたい
先生、「あいち・なごや宣言」って、どんな宣言だったんですか? 環境問題と何か関係があるって聞いたんですけど…

地球環境研究家
いい質問だね! 「あいち・なごや宣言」は2014年に名古屋で開催されたユネスコの世界会議で採択された宣言で、地球環境問題を解決するために、ESDをもっと広めていこう!と呼びかけているものなんだよ。

地球環境を知りたい
ESDってなんですか?

地球環境研究家
ESDは「持続可能な開発のための教育」の略で、簡単に言うと、地球に住むみんなが、将来も幸せに暮らせるように、環境問題や貧困、人権問題などについて考え、行動できるようになるための教育なんだ。世界を変えるために、一人ひとりができることを考え、行動していくことが重要だと宣言しているんだよ。
あいち・なごや宣言とは。
2014年に名古屋で開催されたユネスコ世界会議で採択された「あいち・なごや宣言」は、地球環境とエネルギー問題に焦点を当て、持続可能な開発のための教育(ESD)の重要性を訴えています。この宣言では、ESDを社会のあらゆる場面に浸透させ、2015年以降の国際目標にもESDを組み込むため、具体的な行動を起こすよう求めています。過去の10年間におけるESDの成果や、ユネスコ/日本ESD賞の設立を高く評価し、今後は関係者全員が協力してESDを推進していくことを呼びかけています。
持続可能な社会に向けた決意表明:あいち・なごや宣言とは

2014年10月、愛知県名古屋市で「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関するユネスコ世界会議が開催されました。この会議には世界150ヶ国以上から約7,000人が参加し、ESDの更なる推進に向けて活発な議論が交わされました。その会議の成果として採択されたのが「あいち・なごや宣言」です。これは、持続可能な社会の実現に向けて、世界がESDをより一層推進していくことを誓約するものです。
「あいち・なごや宣言」は、ESDの推進を通じて、全ての人々が質の高い教育を受け、持続可能な社会の担い手となることを目指しています。具体的には、貧困や飢餓の撲滅、ジェンダー平等の実現、気候変動への対策など、国際社会共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することを表明しています。
「あいち・なごや宣言」は、ESDに関する国際的な枠組みを構築する上で、極めて重要な役割を果たしています。日本は、この宣言に基づき、ESDの推進に積極的に取り組んでいます。
ESD:持続可能な開発のための教育の重要性

2014年、名古屋市で開催されたユネスコESD世界会議で採択された「あいち・なごや宣言」。これは、持続可能な社会の実現に向けたESD(持続可能な開発のための教育)の重要性を国際社会に強く訴えかけるものでした。
ESDとは、未来世代の人々が自らの力で未来を切り開いていけるよう、必要な価値観や態度、知識、スキルを育む教育です。環境、貧困、人権、平和、開発など、現代社会が直面する様々な課題は、複雑に絡み合い、私たち人類共通の課題となっています。ESDは、これらの課題を「自分ごと」として捉え、主体的に解決策を考えていく力を育むことを目指しています。
具体的には、地域の自然環境や文化に触れる体験学習、地球規模課題に関する討論、持続可能な社会を意識した学校行事など、ESDの実践方法は多岐にわたります。重要なのは、学習者が主体的に考え、行動し、社会に参画する機会を提供することです。
「あいち・なごや宣言」を契機に、日本国内でもESDの取り組みは大きく前進しました。しかし、持続可能な社会の実現には、より一層のESDの普及と質の向上が求められています。ESDは、次世代を担う子どもたちだけでなく、私たち大人にとっても、持続可能な社会を創造していくために不可欠な考え方と言えるでしょう。
宣言から10年:具体的な成果とユネスコESD賞

2014年、名古屋市で開催されたユネスコESD推進のためのパートナーシップ(RCE)世界大会にて採択された「あいち・なごや宣言」。これは、持続可能な社会づくりの担い手を育むESD(持続可能な開発のための教育)の重要性を世界に発信し、その推進を力強く表明するものでした。
あれから10年、「あいち・なごや宣言」は国際社会に大きな影響を与え、ESDは世界中で広く認識されるようになりました。ユネスコは2015年から2019年までを「ESDのための行動の10年」と定め、世界中でESDの取り組みが加速。日本国内でも、文部科学省がESD推進のための政策を打ち出し、学校教育の現場では持続可能な社会をテーマにした授業や、地域と連携した体験学習などが積極的に行われるようになりました。
こうした動きをさらに後押ししたのが、ユネスコが創設した「ユネスコESD賞」です。ESDの分野で顕著な成果を収めた個人・団体を表彰するもので、日本ではこれまでに、ESDの普及啓発活動に取り組むNGOや、地域と連携した環境教育を実践する学校など、多くの団体がこの賞を受賞しています。
「あいち・なごや宣言」から10年、ESDは着実に成果をあげています。しかし、持続可能な社会の実現には、まだ多くの課題が残されています。未来を担う世代に、より良い世界を引き継いでいくために、ESDの更なる推進が求められています。
未来への課題:ステークホルダーへの呼びかけ

あいち・なごや宣言は、ESD(持続可能な開発のための教育)のさらなる推進と具体的な行動計画への移行を力強く示した宣言です。しかし、この宣言を真に実りあるものにするためには、様々な立場の人々(ステークホルダー)の積極的な参加と連携が不可欠です。
政府、自治体、教育機関、企業、NGO、市民一人ひとりが、それぞれの役割と責任を自覚し、ESD推進のために協働していくことが求められます。例えば、政府はESDを推進するための政策や財政支援を強化し、企業は持続可能な社会の実現に向けた事業活動やESDへの貢献を、教育機関は質の高いESDの実施や教材開発などを、それぞれ積極的に推進していく必要があります。
あいち・なごや宣言は、私たち人類共通の目標である持続可能な社会の実現に向けて、共に歩みを進めていくためのかけ声であり、ステークホルダー一人ひとりがESDの担い手としての自覚と責任を持ち、未来への希望を共に創造していくことが重要です。
私たちにできること:ESDへの参加と貢献

2014年、名古屋市で開催されたユネスコESD世界会議では、未来に向けた行動の指針として「あいち・なごや宣言」が採択されました。この宣言は、ESD(持続可能な開発のための教育)の重要性を世界に発信し、私たち一人ひとりが持続可能な社会の創り手として行動することを呼びかけています。
では、私たち一人ひとりに何が出来るのでしょうか?ESDは、決して難しい概念ではありません。毎日の暮らしの中で、「環境問題について考え、行動する」「地域社会に貢献する」「多様な文化や価値観を尊重する」など、ほんの少し意識を変えるだけで、ESDに参加することができます。
例えば、節電やリサイクルを心がけたり、地域活動にボランティアとして参加したり、世界の問題について学び、自分にできることを考え、行動したりすることなどが挙げられます。
「あいち・なごや宣言」は、私たち一人ひとりがESDを実践するための、未来への羅針盤となるものです。自分たちができることから始め、持続可能な社会の実現に向けて、共に歩みを進めていきましょう。
