再生可能エネルギー ドイツのエネルギー大転換:再生可能エネルギーへの道
ドイツは、世界でも類を見ないほど積極的に再生可能エネルギーへの移行を進めている国として知られています。 Umweltwende(環境転換)と呼ばれることもあるこのエネルギー大転換は、一夜にして始まったものではありません。 そこには、数十年にわたる歴史、政治、そして社会全体の意識の変化が背景にあるのです。
1970年代の石油危機は、ドイツにとって大きな転換期となりました。エネルギー安全保障の重要性を痛感したドイツは、原子力エネルギーへの依存度を高めるという選択をしました。しかし、1986年のチェルノブイリ原発事故は、原子力エネルギーのリスクを改めて浮き彫りにし、ドイツ国内で脱原発を求める声が急速に高まりました。
こうした動きと並行して、ドイツでは1990年代から再生可能エネルギーの導入が本格化していきます。 2000年には、再生可能エネルギー源からの電力の割合を20年間で倍増させることを目標とした「再生可能エネルギー法」が制定されました。この法律は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を導入することで、民間企業による投資を促進し、ドイツにおける再生可能エネルギー普及の大きな原動力となりました。
