持続可能な開発

SDGsと暮らし

持続可能な未来へ:ESDがつなぐ地球環境とエネルギー

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」と訳され、将来の世代のニーズを損なうことなく、現在の世代のニーズを満たす社会の実現を目指した教育です。 地球温暖化や資源の枯渇、貧困や人権問題など、現代社会は様々な課題に直面しており、これらの解決には、環境、経済、社会といった複数の側面から統合的に問題に取り組むことが求められます。ESDは、一人ひとりがこれらの課題を自らの問題として捉え、課題解決に主体的に参加できる知識やスキル、態度を育むことを目的としています。
地球環境を守るために

地球を救う「コベネフィット型CDM」

「コベネフィット型CDM」とは、地球温暖化対策として注目されている新たな枠組みです。CDMとは「クリーン開発メカニズム」の略称で、先進国が発展途上国に技術や資金を提供し、温室効果ガスの排出削減事業を行うことで、その削減量を先進国の排出削減目標達成に活用できる仕組みです。 従来のCDMは、主にCO2排出削減効果のみに着目していましたが、コベネフィット型CDMは、大気汚染の改善や健康増進など、地球温暖化対策以外の副次的効果(コベネフィット)も評価対象にします。これは、より多面的かつ効果的な地球環境問題への取り組みとして期待されています。
地球環境を守るために

環境アセス逃れの実態

「環境アセスメント」。それは、開発事業が環境に与える影響を事前に調査、予測、評価し、その結果を踏まえて環境保全対策を検討するための制度です。しかし、近年問題視されているのが「アセス逃れ」です。これは、事業を分割したり、規模を縮小したりするなどして、環境アセスメントの実施を免れようとする行為を指します。環境アセスメントは、豊かな自然環境を守るために非常に重要なプロセスです。しかし、アセス逃れによってその目的が損なわれるケースも少なくありません。
地球環境を守るために

ボルネオの森と人々を守る: サラワク問題を知ろう

世界で3番目に大きな島、ボルネオ島。その中心部に位置するサラワク州は、「生物多様性のホットスポット」と呼ばれるほど、豊かな生態系を持つ熱帯雨林が広がっています。樹齢数百年に及ぶ巨木が空を覆い、オランウータン、テングザル、サイチョウなど、多種多様な動植物が生息しています。 この豊かな森の中で、古くから自然と共存しながら生活を営んできたのが、イバン族、ペナン族、ウルク族などの先住民族です。彼らは森の恵みを利用して狩猟採集を行い、独自の文化や伝統を育んできました。森は彼らにとって、単なる資源の場ではなく、生活の基盤であり、精神的な拠り所でもあるのです。
SDGsと暮らし

私たちの手でつくる未来:ローカルアジェンダ21のススメ

「ローカルアジェンダ21」。もしかしたら、初めて耳にする方もいるかもしれません。これは、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットで採択された「アジェンダ21」という国際的な行動計画を、それぞれの地域の実情に合わせて実践していくための計画のことです。 「アジェンダ21」が地球全体の環境問題や開発問題解決のための指針だとすると、「ローカルアジェンダ21」は、私たち一人ひとりが、住んでいる地域で、未来のためにできることを考え、行動していくための具体的な指針と言えるでしょう。
地球環境を守るために

アジア太平洋の未来を拓くESCAP

ESCAP(エスカップ)は、正式名称を「アジア太平洋経済社会委員会」といい、アジア太平洋地域における経済社会開発を促進するために設立された国連の地域委員会です。1947年に設立され、本部はタイのバンコクに置かれています。アジア太平洋地域の62の国と地域が加盟しており、世界の人口の約3分の2をカバーする、世界最大規模の地域委員会として重要な役割を担っています。 ESCAPの主な役割は、加盟国・地域の経済社会開発を支援することです。具体的には、貧困削減、経済成長、社会開発、環境保護、災害リスク軽減、持続可能な開発などの分野において、政策提言、技術協力、情報共有、地域協力の促進などを行っています。 ESCAPは、近年、特に重要性を増している課題にも積極的に取り組んでいます。例えば、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みや、気候変動対策、デジタル経済、高齢化社会への対応などが挙げられます。これらの課題に対して、ESCAPは、地域の国々が協力して取り組むことの重要性を訴え、具体的な解決策を提案しています。 アジア太平洋地域は、世界経済の成長センターとして、また、多様な文化や自然環境を有する地域として、世界から注目されています。ESCAPは、この地域の未来を拓くために、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
地球環境を守るために

持続可能な未来へ: WBCSDの挑戦

世界は今、気候変動や資源の枯渇、貧困など、さまざまな課題に直面しています。これらの課題は、もはや一国だけで解決できるものではなく、世界全体で協力して取り組む必要があります。このような状況下、持続可能な社会の実現に向けてビジネス界が主導的な役割を果たすことが求められています。 WBCSD(World Business Council for Sustainable Development持続可能な開発のための世界経済人会議)は、まさにこのような理念のもとに設立された国際的な企業連合です。世界約200社の会員企業が参画し、経済成長と社会発展、環境保護のバランスを図りながら、持続可能な社会の実現を目指して活動しています。
地球環境を守るために

北東アジア環境協力の道筋:地域環境プログラムとは

北東アジア地域は、著しい経済成長の一方で、深刻化する環境問題に直面しています。 大気汚染、水質汚濁、生物多様性の減少など、国境を越えた環境問題が深刻化し、地域全体で協力して解決に取り組む必要性が高まっていました。 このような背景から、1990年代初頭には、北東アジアの国々が環境問題解決に向けて協力するための枠組みが模索され始めました。その結果、1993年には、国連環境計画(UNEP)の支援の下、「北東アジア地域環境プログラム」が誕生しました。 このプログラムは、地域共通の環境問題に対処するための、関係国による協力の枠組みを提供することを目的としています。具体的には、大気汚染、水質汚濁、生物多様性の減少など、共通の課題に取り組むための共同研究や技術協力、情報共有などを推進しています。
SDGsと暮らし

持続可能な未来へ:ESD10年の成果とこれから

持続可能な開発のための教育(ESD)とは、現代社会の課題を自らの問題として捉え、よりよい未来の実現に向けて、経済・社会・環境のバランスを考えながら行動できる人材を育成する教育です。 ESDは、単に知識や技能を身につけるだけでなく、批判的に思考し、創造的な解決策を生み出し、他者と協力して行動する力を育むことを重視しています。そのため、環境問題だけでなく、貧困、人権、平和など、さまざまな社会課題をテーマに学習に取り組むことが特徴です。
SDGsと暮らし

ミレニアム開発目標:地球の未来への責任

ミレニアム開発目標(MDGs)とは、2000年9月の国連ミレニアム・サミットにおいて191ヶ国が署名し、2015年までに達成することを目標として定められた、8つの開発目標のことです。極度の貧困と飢餓の撲滅、初等教育の完全普及、ジェンダーの平等と女性の地位向上、乳幼児死亡率の削減、妊産婦の健康の改善、HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止、環境の持続可能性の確保、開発のためのグローバル・パートナーシップの推進を掲げ、より良い世界の実現を目指しました。
地球環境を守るために

計画アセスメント: 環境配慮の未来を描く

近年、開発と環境保全の両立が重要な課題となっています。 計画アセスメントは、開発計画の初期段階から環境への影響を予測・評価し、環境への負荷をできる限り低減するための取り組みです。これは、道路やダムなどの大規模な開発事業だけでなく、都市計画や地域開発など、幅広い計画に適用されます。 計画アセスメントの特徴は、環境保全の観点から計画の内容自体を検討し、より良いものへと改善していくプロセスと言えるでしょう。環境影響評価(環境アセスメント)が、個別の開発事業が環境に与える影響を評価するのに対し、計画アセスメントは、より広範囲な視点から環境との調和を図ることを目指しています。
地球環境を守るために

2000年目標:熱帯木材と地球の未来

1983年に設立された国際熱帯木材機関(ITTO)は、熱帯木材の持続可能な管理、保全、貿易を促進するために設立されました。 この機関の中心的な目標として、2000年までにすべての国際取引される熱帯木材を、持続可能な資源から得るという目標が掲げられました。これが「2000年目標」です。 熱帯雨林の減少に歯止めをかけ、生物多様性を守るために、国際社会全体でこの目標達成に向けて努力しました。
地球環境を守るために

自然保護債務スワップ:環境と経済の両立へ

自然保護債務スワップとは、開発途上国が抱える債務の一部を、環境保護の取り組みに充てる資金に転換する仕組みです。具体的には、開発途上国が環境保護プロジェクトを実施することを条件に、先進国や国際機関などがその国の債務を減免したり、低金利の融資に借り換えたりします。 この仕組みにより、開発途上国は経済的な負担を軽減しながら、貴重な自然環境を守ることができるようになります。一方、先進国などは、地球規模の環境問題の解決に貢献することができます。 自然保護債務スワップは、環境と経済の両立を目指す、革新的な金融メカニズムとして注目されています。
サステナビリティのために

持続可能な開発:地球の未来を守る道

- 持続可能な開発とは何か?環境と開発の調和 持続可能な開発とは、将来世代のニーズを損なうことなく、現代世代のニーズを満たす開発のことです。 これは、私たちが享受している地球の資源を、将来世代も利用できるように、責任ある方法で管理していく必要があるという考え方です。 従来の開発モデルは、経済成長を重視する一方で、環境への負荷を軽視してきました。その結果、地球温暖化、資源の枯渇、生態系の破壊など、様々な環境問題を引き起こしています。 持続可能な開発は、このような状況を打開し、環境と開発の調和を図ることを目指しています。 持続可能な開発を実現するためには、環境、社会、経済の3つの側面を統合的に考えることが重要です。環境保護を重視するだけでなく、貧困や格差の解消、経済の安定成長といった社会・経済的な課題にも取り組む必要があります。
地球環境を守るために

ワンヘルス: 地球環境とエネルギーの調和

近年、世界中で叫ばれている「ワンヘルス」という言葉をご存知でしょうか。これは、人間、動物、そして環境は密接に繋がり合い、互いに影響を及ぼし合っているという考え方です。この章では、ワンヘルスの概念とその重要性を、地球環境問題という視点から掘り下げていきます。 地球温暖化、森林破壊、海洋汚染など、私たち人類は様々な環境問題に直面しています。これらの問題は、私たちの健康や生活だけでなく、動物や生態系にも深刻な影響を与えています。例えば、気候変動は、伝染病を媒介する蚊の生息域を拡大させ、感染症の蔓延リスクを高めます。また、森林破壊は野生動物の生息地を奪い、生物多様性の損失に繋がっています。 これらの問題は、もはや人間だけの問題ではなく、地球全体の生態系に関わる問題なのです。ワンヘルスの概念は、環境問題解決のためには、人間、動物、環境の健康を包括的に捉え、それぞれの分野が連携・協力していくことが不可欠であることを示唆しています。
地球環境を守るために

地球を蝕む砂漠化: 九州が毎年砂に変わる?

砂漠化とは、乾燥地帯や半乾燥地帯などで、気候変動や人間の活動によって土地が劣化し、植物が育たなくなる現象です。砂漠化が進むと、土壌の流出や砂塵の発生など、さまざまな問題を引き起こします。 砂漠化は、一見、私たち日本人には無縁の問題に思えるかもしれません。しかし、日本でも、砂漠化の危機が迫っている地域があるのです。それは、九州北部地域です。九州北部地域は、年間降水量が少なく、乾燥しやすい気候条件にあります。さらに、近年では、地球温暖化の影響で気温が上昇しており、砂漠化のリスクが高まっています。
サステナビリティのために

生物資源:持続可能な未来への鍵

生物資源とは、動物、植物、微生物など、私たち人間を含む生物に由来する資源のことを指します。 衣食住という言葉があるように、生物資源は私たちの生活の根幹を支えるものです。 例えば、私たちが毎日食べる米、野菜、肉、魚などは、すべて生物資源です。 また、衣服の材料となる綿や絹、家を建てるための木材なども、生物資源から得られます。 さらに近年では、医薬品やバイオ燃料など、先端技術の分野においても、生物資源の重要性が高まっています。 生物資源は、私たちに食料、素材、エネルギーなどを提供してくれるだけでなく、地球環境の維持にも大きく貢献しています。
地球環境を守るために

カンクン宣言:地球への約束

地球温暖化や環境汚染、森林破壊など、地球規模で進行する環境問題の深刻化は、私たち人類共通の課題です。中でも、生物多様性の損失は、生態系の崩壊や食糧安全保障の危機など、人類の生存基盤を揺るがすものであり、早急な対策が求められています。こうした危機感のもと、2010年、メキシコのカンクンにおいて生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されました。そして、そこで採択されたのが、「生物多様性条約の目標達成のための新たな戦略計画2011-2020」と、その実行を強く後押しするための政治文書である「カンクン宣言」です。 カンクン宣言は、生物多様性の損失を食い止め、生態系と人類がもたらす恵みを将来にわたって享受できる社会の実現を目指すという力強い決意表明です。具体的には、2020年までに達成すべき「愛知目標」の設定や、生物多様性の保全と持続可能な利用のための資金メカニズムの構築などが盛り込まれています。 この宣言は、国際社会が生物多様性の重要性を再認識し、その保全に向けて協調して取り組むことを誓ったという点で歴史的な意義を持っています。そして、私たち一人ひとりが、この宣言の精神を受け継ぎ、地球の未来のために積極的に行動していくことが求められていると言えるでしょう。
地球環境を守るために

生物多様性プロジェクト:地球を守る国際協力

生物多様性プロジェクトとは、地球上の様々な生物種、生態系、遺伝子とその相互作用を守るための取り組みです。近年、人間の活動による環境破壊、気候変動、外来種の侵入などにより、生物多様性はかつてない速度で失われています。この危機的な状況を食い止めるため、国際機関、政府、NGO、研究機関、企業、そして市民が協力し、様々なプロジェクトが世界中で展開されています。
サステナビリティのために

サステノミクス入門:地球のための経済戦略

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで、地球の未来について話し合う「地球サミット」が開催されました。これは、地球規模で環境問題が深刻化しているという認識から、世界各国が協力して持続可能な社会を実現しようという試みでした。 このサミットでは、地球環境保全と経済発展の両立を目指す「持続可能な開発」という概念が提唱され、国際的な取り組みの基礎となりました。そして、この「持続可能な開発」を実現するための方法として、環境問題を経済活動の中に組み込み、新たな成長の原動力として捉える「サステノミクス」という考え方が生まれました。 サステノミクスは、地球環境の保全と経済発展を両立させ、将来世代にわたって豊かな社会を維持していくための、新しい経済のあり方と言えるでしょう。
地球環境を守るために

砂漠化との闘い:行動計画の進捗と課題

砂漠化は、地球温暖化、生物多様性の損失と並んで、人類が直面する深刻な環境問題の一つです。乾燥地帯や半乾燥地帯における土地の劣化現象であり、気候変動や人間の活動が主な要因となっています。 現在、世界中で約36億ヘクタールの土地が砂漠化の影響を受けており、これは地球上の陸地の約4分の1に相当します。 砂漠化が進行すると、植物の生育が困難になり、土壌の保水力や肥沃度が低下します。その結果、食糧生産が減少し、水不足や貧困、紛争のリスクが高まります。また、砂漠化は気候変動にも影響を与えます。植物が減少することで二酸化炭素の吸収量が減り、地球温暖化を加速させる可能性があります。 砂漠化の現状は深刻であり、国際社会全体で対策を強化していく必要があります。
地球環境を守るために

ベルゲン会議:持続可能な未来への布石

「ベルゲン会議」。それは、持続可能な社会の実現に向けて、世界各国が共通の認識を持ち、具体的な行動計画を共に描くための重要な国際会議です。本稿では、ベルゲン会議が開催されるに至った背景や、会議が目指す目的について詳しく解説していきます。
地球環境を守るために

ISO14001とは? 環境経営の基礎知識

高度経済成長期、大量生産・大量消費は経済発展の原動力とされましたが、同時に、地球環境への負荷が深刻化しました。 環境問題への意識の高まりを受け、企業は経済活動と環境保全の両立を求められるようになりました。このような背景から、環境マネジメントシステムの国際標準規格であるISO14001が誕生しました。1996年に発行されたISO14001は、環境問題に対する国際的な枠組みを提供し、企業が環境への影響を低減するためのシステム構築を支援することを目的としています。
サステナビリティのために

企業の環境方針を読み解く

環境方針とは、企業が環境問題に対してどのように取り組み、どのような行動をとるのかを示した指針です。 自社の事業活動が環境に与える影響を認識し、環境保全に関する基本的な考え方や行動指針を明確化することで、企業は責任ある事業活動を推進していきます。 環境方針は、単なる宣言ではなく、具体的な目標設定や行動計画、そして定期的な見直しといったプロセスを経て、企業の持続可能な発展を実現するための羅針盤としての役割を担います。
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