レジ袋有料化から3年、その効果と課題とは?
地球環境を知りたい
先生、レジ袋有料化って地球環境とどんな関係があるんですか? 単にゴミを減らすためだけじゃないんですか?
地球環境研究家
いい質問ですね!確かにゴミを減らす効果は大きいですが、それだけではありません。レジ袋の製造には石油が使われていることを知っていますか?
地球環境を知りたい
そうなんですか?!知りませんでした。石油を使うってことは…?
地球環境研究家
レジ袋を減らすことは、石油の使用量削減に繋がり、二酸化炭素の排出削減にも貢献するんです。つまり、地球温暖化対策にも繋がるんですよ。
レジ袋有料化とは。
「レジ袋有料化」は、地球環境とエネルギー問題への対策として、これまでスーパーマーケットなど多くの事業者や自治体が自主的に取り組んできました。そして、2020年7月1日、容器包装リサイクル法の改正によって、全国一律でレジ袋の有料化が義務付けられました。これにより、コンビニエンスストアなど、これまで有料化が進んでいなかった小売店でも、レジ袋が有料となりました。
レジ袋有料化の背景
2020年7月1日、プラスチック製買い物袋の有料化が全国一律でスタートしました。これは、海洋プラスチック問題や地球温暖化など、深刻化する環境問題への対策として導入されたものです。 世界中で使い捨てプラスチックによる環境汚染が問題視される中、日本でも、使い捨てプラスチックの代表格とも言えるレジ袋を削減することで、持続可能な社会の実現を目指そうという動きが、この有料化の背景にはありました。
レジ袋有料化による効果
2020年7月から始まったレジ袋の有料化。あれから3年が経ち、その効果は確実に現れています。 最も分かりやすい効果は、レジ袋の使用量の大幅な減少でしょう。 環境省の調査によると、レジ袋の有料化前は年間約300億枚以上も使われていましたが、有料化後は約7割も減少したというデータが出ています。これは、国民一人ひとりが環境問題について考え、マイバッグを持参するなど、行動に移した成果と言えるでしょう。
見えてきた課題
レジ袋有料化は、プラスチックごみ削減という大きな目的のもとにスタートしました。多くの店でエコバッグの利用が定着するなど、一定の効果が見られる一方で、新たな課題も浮き彫りになっています。
まず、エコバッグの素材や使用後の管理に関する問題です。環境への負荷を低減するために、繰り返し使える丈夫なエコバッグを選ぶこと、そして清潔に保つことが重要となります。
また、レジ袋の辞退率の地域差も課題として挙げられます。有料化の効果を最大限に引き出すためには、地域ごとの状況に合わせたきめ細やかな対策や、消費者の意識改革を促す取り組みが欠かせません。
レジ袋有料化の先にあるもの
レジ袋有料化は、あくまでもプラスチックごみを減らし、持続可能な社会を実現するための第一歩に過ぎません。真の目的は、私たち一人ひとりが環境問題について改めて考え、行動することにあります。レジ袋を辞退するだけでなく、マイバッグを持参することの重要性を認識し、日々の生活の中で無理なく無駄をなくす意識を持つことが大切です。レジ袋有料化をきっかけに、更なる環境意識の向上と、持続可能な社会の実現に向けて、それぞれが積極的に取り組んでいく必要があります。
私たちにできること
レジ袋有料化によって、エコバッグの持参が当たり前になった方も多いのではないでしょうか。今ではすっかり定着したように思えるこの制度ですが、本当に効果を発揮しているのか、私たちは日々の生活で何を心がければ良いのか、改めて考えてみましょう。
小さな心がけの積み重ねが、大きな変化を生み出す力となります。レジ袋だけでなく、日々の消費行動を見直し、地球環境について考え、行動することが、持続可能な社会の実現へと繋がっていくはずです。