2030年目標達成へ!「国民運動」でできること
地球環境を知りたい
先生、「国民運動実施計画」って、何だか難しそうです。具体的に何をすればいいのでしょうか?
地球環境研究家
確かに、名前だけ聞くと難しそうに聞こえるね。これは、地球温暖化を止めるために、国民みんなで省エネや温暖化対策に取り組んでいこう!という計画なんだ。例えば、家庭ではどんなことができると思う?
地球環境を知りたい
うーん、電気をこまめに消したり、エアコンの設定温度を控えめにしたりすることでしょうか?
地球環境研究家
その通り!まさに「国民運動実施計画」で推奨されていることだよ。他にも、省エネ家電への買い替えや、公共交通機関の利用、マイバッグの持参なども効果的な行動として挙げられているんだ。
国民運動実施計画とは。
2016年8月、環境省は地球温暖化対策として、国民一人ひとりが積極的に取り組むための「地球環境とエネルギーに関する国民運動実施計画」を策定しました。日本の温室効果ガス削減目標(2030年までに2013年比で26%削減)を達成するには、家庭やオフィスなどの業務部門でそれぞれ約4割、そしてマイカーや社用車、宅配便などを含む運輸部門で約3割もの温室効果ガスを大幅に削減することが求められています。
「国民運動実施計画」とは?
「国民運動実施計画」とは、政府が掲げる2030年に向けたSDGs達成に向け、国民一人ひとりが積極的に関わり、自発的な行動を促進するために策定された計画です。この計画では、具体的な行動目標や、企業・団体・個人がそれぞれできる取り組みなどが示されています。目指すのは、政府、企業、国民が一丸となって、持続可能な社会の実現に向けて取り組むことです。
家庭部門における取り組み
家庭部門は、日常生活と密接に関わるエネルギー消費や廃棄物排出など、地球環境に大きな影響を与える側面を持っています。2030年目標達成には、家庭部門における一人ひとりの行動変容が不可欠です。
まず、エネルギーの効率的な利用が挙げられます。高効率家電への買い替えや、こまめな消灯、冷暖房の適切な設定など、省エネルギーを意識した行動を心がけることが重要です。
次に、廃棄物削減への取り組みも重要です。ものを長く使い、修理しながら大切にする、過剰包装を避け、マイバッグを持参するなど、廃棄物の発生抑制に努めましょう。また、生ごみ堆肥化や分別を徹底することで、資源の有効活用を進めることができます。
さらに、環境に配慮した製品の選択も意識したい点です。環境負荷の少ない製品を選ぶことは、企業の環境配慮を促進することにつながります。
2030年目標達成は、私たち一人ひとりの行動にかかっています。日常生活の中で、できることから取り組むことが、持続可能な社会の実現に向けて大きく前進する一歩となるでしょう。
業務部門における取り組み
2030年の目標達成には、企業や団体における業務部門での積極的な取り組みが不可欠です。ここでは、具体的なアクションを紹介します。
まず、業務プロセスにおけるムダを徹底的に排除しましょう。ペーパーレス化や会議時間の短縮など、小さな取り組みの積み重ねが大きな成果に繋がります。
また、環境負荷の低い製品やサービスの導入も有効です。省エネ型の設備投資や再生可能エネルギーの利用など、積極的に検討してみましょう。
さらに、従業員一人ひとりが意識を持って行動することも大切です。例えば、移動手段の見直しやクールビズ・ウォームビズの徹底など、日常生活の中でできることから始めましょう。
業務部門全体で意識改革を進め、持続可能な社会の実現に向けて共に歩んでいきましょう。
運輸部門における取り組み
運輸部門は、日本の温室効果ガス排出量の約2割を占めており、2030年目標達成に向けては、国民一人ひとりの意識改革と行動が不可欠です。 自動車の利用を控え、公共交通機関を利用したり、徒歩や自転車を活用することで、CO2排出量の削減に貢献できます。
例えば、通勤距離が5km以内であれば、自転車通勤に切り替える、週末の買い物は、自家用車ではなく、バスや電車を利用するなど、日常生活の中で、少しの工夫をすることで、大きな変化を生み出すことができます。
また、エコドライブを心がけることも重要です。 急発進や急ブレーキを避け、経済速度で走行することで、燃費が向上し、CO2排出量を抑制できます。 タイヤの空気圧をこまめにチェックすることも、燃費向上に効果的です。
さらに、環境性能の高い自動車を選ぶことも、CO2排出量削減に貢献する有効な手段です。 ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車など、環境に配慮した自動車を選択しましょう。
運輸部門における取り組みは、地球温暖化対策だけでなく、大気汚染の改善や健康増進にもつながります。 国民一人ひとりが積極的に行動を起こし、持続可能な社会の実現を目指しましょう。
私たち一人ひとりにできること
「2030年目標」は、政府や企業だけが取り組むものではありません。私たち一人ひとりの行動の積み重ねが、大きな変化を生み出します。日々の暮らしの中で、ほんの少し意識を変えるだけで、未来へ繋がるアクションを起こせるのです。例えば、環境問題に関心があるなら、節電を心掛ける、マイバッグを持ち歩く、公共交通機関を利用するなど、できることはたくさんあります。自分の得意分野や興味関心を活かして、周りの人に「2030年目標」について話してみましょう。情報を共有したり、共に活動する仲間を見つけることで、さらに大きなうねりを作り出すことができます。