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リサイクルについて

繊維廃棄物問題:地球環境への影響とリサイクルの未来

現代社会において、衣服は生活に欠かせないものですが、その一方で、増え続ける繊維廃棄物が深刻な環境問題となっています。ファストファッションの流行により、安価な衣服が大量に生産・消費され、短いサイクルで捨てられていく現状があります。衣服の原料となる綿花栽培には大量の水や農薬が使われ、土壌汚染や水資源の枯渇を引き起こしているという現実も無視できません。さらに、廃棄された衣服は焼却処分されることが多く、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しています。このように、繊維廃棄物問題は、私たちの生活と地球環境に大きな影を落としているのです。
地球環境を守るために

有害紫外線:その影響と対策

太陽光に含まれる紫外線は、波長の長さによってUVA、UVB、UVCの3種類に分けられます。このうち、地表に届くのはUVAとUVBです。UVAは肌の奥深くまで届き、シワやたるみなどの光老化を引き起こす原因となります。一方、UVBは肌表面に作用し、赤みや炎症、さらにはシミやそばかすの原因となります。どちらも、浴びすぎると健康に悪影響があるため注意が必要です。
地球環境を守るために

ユネスコIOC:海洋を知り、未来を守る

地球全体の表面積の約7割を占める広大な海。そこは、地球全体の気候の調節や、酸素の供給、食料資源の提供など、私たち人類を含む地球上のあらゆる生命にとって、なくてはならない役割を担っています。 しかし近年、地球温暖化や海洋酸性化、プラスチック汚染など、人間活動の影響による海洋環境の変化が深刻化しており、その影響は、気候変動や生態系の破壊など、地球全体に及んでいます。 このような状況の中、「ユネスコIOC(政府間海洋学委員会)」は、海洋に関する国際協力を推進し、海洋と沿岸域の持続可能な開発と管理を実現するために設立された国際機関です。 ユネスコIOCは、海洋の科学的な調査研究や観測、データの共有、人材育成などを推進し、得られた科学的知見に基づいた政策提言などを行うことで、世界の海洋問題の解決に貢献しています。
SDGsと暮らし

ユネスコスクールがつくる、未来への学び

ユネスコスクールとは、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の理念を元に、質の高い教育を通して国際平和や持続可能な社会の実現を目指す学校のことです。1953年にユネスコが提唱した「ユネスコ協同学校計画」に加盟する学校を指し、世界182カ国、約11,500校が登録されています(2021年時点)。 日本では、幼稚園から大学院まで、約1,000校がユネスコスクールとして活動しています。各学校は、ユネスコの理念に基づいた教育活動を通して、子どもたちの「未来への鍵」となる知識やスキル、態度を育むことを目指しています。
地球環境を守るために

地球を救う投資? ODA有償資金協力の光と影

ODA有償資金協力とは、開発途上国の経済社会開発を支援するために、日本政府が供与する資金のうち、返済義務のある資金のことです。具体的には、低金利かつ長期の返済期間という、一般の金融機関よりも開発途上国にとって有利な条件で貸付が行われます。この資金は、道路、橋、港湾、発電所といった経済インフラの整備や、学校、病院などの社会インフラの整備など、幅広い分野に活用されています。
地球環境を守るために

資源の宝庫?有機性汚泥の隠れた可能性

私たちの生活から毎日大量に排出される汚水。この汚水をきれいにする浄水場で発生するのが、「有機性汚泥」です。 家庭や工場から排出された汚水には、さまざまな有機物が含まれています。浄水場では微生物の働きを利用してこれらの有機物を分解し、水をきれいにしますが、その過程で発生するのが有機性汚泥なのです。 これまで有機性汚泥は、主に焼却や埋め立てといった方法で処理されてきました。しかし、近年では、この有機性汚泥を貴重な資源として捉え、有効活用しようという動きが注目されています。
地球環境を守るために

見えないゴミの行方:有害廃棄物の越境移動

私達の生活は、日々便利で快適なものへと変化しています。しかし、その豊かさの裏側には、大量のゴミ問題という暗い影が潜んでいます。特に、プラスチックや有害な化学物質を含む廃棄物は、適切に処理されなければ、環境や人体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。 近年、問題視されているのが、先進国から途上国への廃棄物の越境移動です。先進国では、国内での廃棄物処理の規制強化やコスト高騰などを背景に、処理費用が安く、規制の緩い途上国へ廃棄物を輸出するケースが増加しています。表向きは「リサイクル」や「資源の有効活用」を謳っていても、実際には処理能力を超えた廃棄物が投棄され、環境汚染や健康被害を引き起こしているケースも少なくありません。これは、経済的な豊かさを享受する先進国が、その負の側面を途上国に押し付けているとも言えるのではないでしょうか。
地球環境を守るために

海の底から生命を育む湧昇の謎

太陽の光が燦々と降り注ぐ海面とは異なり、深海は暗黒の世界。そして、栄養分が乏しい、いわば海の砂漠と言える環境です。 しかし、そんな深海から、生命を育む豊穣の使者がやってきます。それが「湧昇」と呼ばれる現象です。
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