
WEEE指令:家電リサイクルで未来を拓く
近年、世界中で家電製品の消費量が増加し、それに伴い廃棄される家電も増え続けています。こうした家電廃棄物は、適切に処理されなければ環境汚染や資源の枯渇を引き起こす可能性があります。そこで注目されているのが、欧州連合(EU)で施行されている「WEEE指令」です。
WEEE指令は、廃電気電子機器(Waste Electrical and Electronic Equipment)に関する指令で、製造者が使用済み家電の回収・リサイクルを義務付け、環境への負荷を低減することを目的としています。この指令は、家電製品の設計段階からリサイクルを考慮すること、消費者が不用になった家電を適切に廃棄できる仕組みを作ることを求めています。
WEEE指令はEU域内だけでなく、世界中の国々で家電リサイクルの取り組みを促進するモデルケースとなっています。日本でも、家電リサイクル法などを通じて、使用済み家電の回収・リサイクルが進められています。増え続ける家電廃棄物問題の解決に向けて、WEEE指令のような取り組みを参考に、国際的な連携を強化していくことが重要です。