「B」

地球温暖化について

BAU比で考える地球の未来

地球温暖化や気候変動といった地球環境問題が深刻化する中、「BAU」という言葉を耳にする機会が増えてきました。BAUとは、「Business As Usual」の略称で、日本語では「現状維持」を意味します。つまり、現在の経済活動や生活様式を何も変えずに、これまで通りの行動を続けた場合を指します。 地球環境問題において、BAUは重要な指標となります。なぜなら、多くの科学的な予測では、BAUを前提とした場合、地球環境は将来的にさらに悪化するとされているからです。例えば、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、温室効果ガスの排出量が現状のまま推移した場合、2100年までに地球の平均気温が最大で4.8度上昇する可能性が示唆されています。 BAUは、私たちが現状の行動を続けることの危険性を認識し、地球環境問題の解決に向けて積極的に行動を起こす必要性を示唆しています。環境問題の影響を最小限に抑え、持続可能な社会を実現するためには、BAUのシナリオを脱却し、新たな行動指針や政策、技術革新などが求められています。
地球環境を守るために

企業が導く未来!B&Bイニシアチブとは?

豊かな自然は、私たちの社会や経済活動の基盤となるものです。しかし、地球温暖化や森林破壊などにより、その生物多様性は失われつつあります。生物多様性の喪失は、食料供給や水資源、気候変動への対応など、私たちの暮らしや経済活動に大きな影響を与える可能性があります。 近年、企業の間では、この生物多様性の重要性が認識され始め、積極的にその保全に取り組む動きが見られます。これは、単に企業の社会的責任(CSR)としてではなく、生物多様性の保全が、企業の持続的な成長、ひいては長期的な利益に繋がるという認識が広まっているためです。B&B(Business and Biodiversity)イニシアチブとは、このような企業の動きを促進し、生物多様性の保全とビジネスを両立させることを目指す取り組みです。
カーボンニュートラルに向けて

地球を救う?注目の技術BECCSとは

地球温暖化は、私たちの社会や経済、そして地球全体の生態系に深刻な影響を与える喫緊の課題です。その解決策として近年注目を集めているのが、「BECCS(Bioenergy with Carbon Capture and Storageバイオエネルギーと二酸化炭素回収・貯留)」という技術です。 BECCSは、大気中の二酸化炭素を吸収する植物をバイオエネルギーとして利用し、その際に発生する二酸化炭素を回収・貯留することで、大気中の二酸化炭素濃度を削減しようという技術です。つまり、エネルギーを作り出しながら同時に大気中の二酸化炭素を削減できるという、まさに一石二鳥の技術と言えるでしょう。
地球環境を守るために

世界を変えるBASICグループ:新興国の環境戦略

BASICグループとは、地球温暖化対策において協力関係を築いている、ブラジル、南アフリカ、インド、中国の4カ国を指します。2009年のコペンハーゲン合意に向けた交渉の過程で、これらの新興国の存在感が高まったことを受けて誕生しました。 共通するのは、いずれも人口が多く、経済成長を遂げている途上国であるという点です。そして、温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量が多いという共通点も抱えています。 BASICグループは、先進国と途上国の対立が顕著化する地球温暖化対策において、独自の立場から発言力を持つ存在として注目されています。
再生可能エネルギー

未来の燃料!BTLが拓く脱炭素社会

地球温暖化対策が喫緊の課題となる中、注目を集めているのがBTL燃料です。これは、Biomass to Liquidの略称で、バイオマスを原料に合成によって作られる液体燃料を指します。 従来のガソリンや軽油といった化石燃料に代わり、カーボンニュートラルな燃料として期待されています。