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地球環境を守るために

「AIA手続き」で守る、生物多様性と貿易の調和

近年、食糧問題や環境問題の解決策として、遺伝子組み換え技術への期待が高まっています。しかし、その一方で、生態系への影響や遺伝子汚染といった不安の声も少なくありません。 国際社会では、このような遺伝子組み換え生物の取り扱いをめぐり、生物多様性の保全と国際貿易の両立が課題となっています。 そこで重要な役割を担うのが、「AIA手続き」です。 AIAとは、「事前教示合意」を意味する「Advance Informed Agreement」の略称です。これは、遺伝子組み換え生物を輸出入する国同士が、事前にその生物に関する情報共有やリスク評価を行うための枠組みです。 AIA手続きを経ることで、輸入国は自国の生物多様性を守るための適切な判断材料を得ることができ、輸出国は安全な遺伝子組み換え生物であることを国際的に証明することができます。この手続きは、カルタヘナ議定書と呼ばれる国際条約に基づいて運用されており、生物多様性の保全と国際貿易の調和を図る上で、重要な役割を果たしています。
原子力エネルギー

ALPS処理水:地球への影響とは?

ALPS処理水とは、東京電力福島第一原子力発電所で発生する汚染水を、多核種除去設備(ALPS)を用いて浄化処理した水のことです。 ALPSは、放射性物質を含む水を、様々なフィルターや吸着剤を用いることで、トリチウム以外のほとんどの放射性物質を取り除くことができます。 処理後の水には、トリチウムという放射性物質が一定濃度含まれていますが、これは自然界にも存在するものであり、世界保健機関(WHO)の飲料水基準を満たすレベルまで薄められています。
地球環境を守るために

ABS指針入門:地球環境を守るための国際ルール

ABS指針は、遺伝資源へのアクセスと、その利用から生ずる利益の配分に関する国際的な枠組みです。生物多様性条約を基盤とし、2010年に名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択されました。具体的には、遺伝資源の利用と利益配分に関するルールを定めることで、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進することを目的としています。
地球温暖化について

地球を救うAIM:アジア発の温暖化対策モデル

「AIM」。それは、アジア太平洋地域における温暖化対策を評価するために開発された、世界でも類を見ない革新的なモデルです。温暖化は地球規模の課題ですが、その対策は地域の実情に即したものこそが効果的です。 AIMは、アジア太平洋地域の多様な経済状況、エネルギー事情、自然環境などを緻密に分析し、地域特有の課題や対策の効果を正確に評価することを可能にしました。 これにより、より効果的で、より地域に根ざした温暖化対策を立案・実行していくことが期待されています。
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